僕の入学した私立小学校は1クラス20名の少人数学級で、
2年に一度のクラス替えがあり、
僕の障がいの事をクラスメートに理解してもらいやすかった。
小学校入学のころは歩くことはできたが障害は重く、
健常者の友達と普通に学校に通うことができるか不安だった。
各教室のドアが無く、壁で仕切られているだけのオープンなつくりになっていて、
2つの学年が6クラス同じフロアにあった為に、
各クラスで何か困った事があった時に、今でいう副担任制のような事ができるシステムだった。
各クラスの先生方が、生徒全員の事を理解してくれていた。
朝、必ず先生方が玄関に数名いらっしゃるので、先生方とのコミュニケーションも取りやすかった。
大学の附属小学校なので、
1年を通して大学生が大勢教育実習に来るので、大人の目が多かった。
公立小学校の場合、
約30人の生徒をを一人の担任で見なくてはならないが、
僕の通った小学校は実習生も各クラスに3〜4名来る為、
サポート体制がしっかりしているから、
レベルに応じた教育プランがたてやすいと思う。
小学校で覚えている事は、
プリントは簡単レベルから、難関中学入試レベルの問題が用意され、
その子のレベルに応じたプリントを出してくれた。
高学年になると、ディスカッション形式の授業が増え、
自分の考えを発表する授業が多かった。
みんなの前で話すという機会が多く、緊張する事が少なくなってきた。
6年間、毎日必ず日記の宿題があり、それにより作文等を書く事が苦でなくなった。
6年生の時になると一年間かけて『生い立ちの記』というものを書く課題があり、
原稿用紙100枚以上書いてまとめた。
大変だったが “書く” という体験を通して “書く力” が自然と身についたと思う。
小学校6年間を公立小学校ではなく、特別支援学校でもなく、
私立の小学校で過ごすことができたことがすごく自信につながったことだったと思う。
小学校時代の丁寧な指導が受けられたおかげで、基本的なことをしっ
かりと身に付けることができたと思う。