僕が稽古をしている春清館空手道場は、唯心会という流派に入っていて、
この流派は琉球古武術保存振興会という井上元勝先生によって作られた流派に所属している。
【唯心会】の大川師範から教わった事について書き残したいと思う。
まず空手という言葉は、もともと沖縄の琉球王朝時代に中国との貿易で、
武術の技術を唐の役人から習ったことが始まりだそうだ。
琉球では唐の手(トーテー)と言われていて漢字で 唐の手 と表記されていたそうだ。
空手 という表記に変わったのは、日本の本土に入り仏教の考えが入って変わったそうだ。
型の名前も仏教が由来になっているものがたくさんある。
唯心会の空手は、空手の四大流派の糸東流に一番似ていて、
型は、首里手、那覇手、泊手、新垣の手の型を習っている。
空手の型の総数は65あり、武器術の型の総数は44あるそうだ。
その他に、基本組手や柔術で使う体術組手や、
徒手術に対して相手が武器を持っている時の護身術を習っている。
空手の飲み会等で他の流派に所属している師範方から
「障がいを持っているのに、よく大変な道場で稽古を続けているね」と言われたことがある。
僕は、唯心会の稽古が当たり前だと思っていた為、自分が大変な道場で稽古をしていた事を初めて飲み会で知った。
僕の師範が井上師範から聞いた話では、
井上師範の弟子は師範のご存命中(戦後から昭和の終わり頃)は世界に約4000人いたそうで、
その中で本物になる人は、500人に1人だとおっしゃっていたそうだ。
実際に7段の師範免許を井上師範から頂いたのは、約10名(海外で2~3名、日本人5名)だそうだ。
その話を聞いて、武術の世界はものすごく大変だと感じた。
ちなみに僕のリハビリを長年担当してくれている世界一の施術の技を持っていると思うセラピストも、
リハビリの世界も本物の腕になる人は500人に1人位だと言っていて、
武術もリハビリも同じようなものなのだと思った。
中途半端でなく本物の技術を身につける為には、生活を犠牲に払ってでもやる位の気持ちと覚悟が無いと無理なのだと思う。
春清館道場の記事 など
☆『第11回 しずおかスポーツフェスティバル空手道中部地域大会』
春清館道場古武術演武
https://ameblo.jp/go-ju-sakamoto/entry-12317827785.html