ボイタ法の母子入院

静岡済生会療育センター令和で今までずっと続いていた母子入院制度を廃止するとぃうニュースを知った。

理由は母子入院を利用する人が少なくなったからだということのようだ。

僕は乳幼児期にボイタ法の集中リハビリをしてもらうため、

1~3か月間の母子入院を計5回することができた。

毎日ボイタ法の施術をしてもらったおかげで母子入院から退院する時には

毎回いろいろなことが改善されてできることが増えていった。

幼少期に毎日リハビリするかしないかで、

障がいがどこまで良くなるかがかなりの確率で決まってしまうと思う。

母子入院は、障がい児だけでなくセラピスト側にもメリットは多いと思う。

母子入院をする子は大抵が乳幼児だ。

ボイタ法は身体が大きくなればなるほど、

しっかりと出発肢があっていないと効果が思ったより出ないことが多く、

新人のセラピストにとって完璧に出発肢をとることが難しいと思う。

効果の出る感覚を覚えるには、乳幼児を施術することで感覚をつかみやすいと思う。

集中して毎日施術することにより変化が目に見えてわかると思う。

僕が大学の頃リハビリを待っている時に、リハビリのために来ていた親子に

母子入院をやるべきかやらなくてよいかの相談を受けたことがある。

なぜ母子入院を迷っているのか?という理由を聞いてみると、

仕事を休まないといけないため同僚にに迷惑をかけてしまうからという理由だった。

その時に僕は、障がい児にとっての乳幼児期のリハビリの重要性と

僕の母子入院での体験談を話した。

しかしその方が仕事で迷惑をかけてしまうということを終始言っていたので、

「仕事のために他人に迷惑をかけることと、

自分の子どもが大きくなった時、もし小さい頃に母子入院をやっていたら

どのように変化しもっと回復することができていたのにと知った時に、

どうして母子入院してくれなかったのかと

子どもから一生恨まれ続ける覚悟がありますか。」

と聞いてみると、

相談を受けた家族のお母さんは

乳幼児の数年が一生を分けてしまうほど重要なものだと考えていなかったみたいで

ものすごく驚いていた。

健常児の乳幼児の数年もものすごく大切だが、

障がい児にとっての成長期の乳幼児の時間は比べ物にならない位大切だ

ということをもっと知ってほしい。

あとから後悔しても遅いのだということをわかってほしい。