僕が長年やっている空手とリハビリのボイタ療法から思っていることを書く。
空手・古武術の大川師範から 技術の身に付け方 について話を聞いた中で、

技術というのはまず技を師から見て学び、
練習していくと「形」から基礎ができ
「型」へ変化し
「業」となる。
さらに修練を積んで、どんな環境でも一番良い手段を
常に出すことができるようになったものが
「術」に変化していく。
このレベルになると自分の体の業を習得している状態のため、
レベルが落ちることはなくなるそうだ。
ほとんどの人が技を中途半端に習い、
上辺をみただけでできるようになったと勘違いをしてしまい、
奥の領域までたどり着かない人が大半だ。

リハビリもどのようにしたら少しでも動作がスムーズになるのか、
ということを考えながらやらないと業を身に付けられない。
障がい者が日常生活をより良く送るには、
いろいろなことを術の領域まで押し上げないといけない。
そのためには基本的な動作を何度も何度も修練し、
体の引き出しに正しく収納するしかない。
正しく体の引き出しに動作を収納するには莫大な時間がかかるが、
セラピストと二人三脚で作り上げていけば確実によくなっていくと思う。

セラピストも患者も業を真剣に身に付けようと思わないと、
やってもいい結果にならない。
やはり自分でしっかり物事を見て考え、
意見を持ち続けないと成長はないのではないだろうか。
最初はまず近くのよい指導者の真似から入るといいと思う。