技術の習得とは

空手の稽古中に師範から「業の一つ一つをしっかりと習得しなさい」とよく言われている。

師範に休憩時間の時に『技を習得している人』と『型の順序を覚えている人』の違いを聞いてみた。

ほとんどの人は順序ややり方を繰り返しているだけで、本当に効果のある技や型の意味を理解しなぜこの稽古をしているのかを意識している人が少ないそうだ。

型や組手は一つ一つを分解していくと基本技の集合体である。

基本を習得するには物凄い時間と労力が必要になるが、本当に身についた『習得』の域までいけば、大会や演武会に出ても緊張して失敗することはないそうだ。

師範が、習得とは「高い基準の技を100回やって98回は成功させることが無意識的にできるくらいの練度」と言っていた。ちなみに師範の出身の昔の井上道場では、すべての習った技を習得できていないと昇段することはなかったそうだ。

自分自身障害があり全てを習得することは難しいと思っているが、突きや受けくらいは師範ができるようになったと認めてくれるレベルになりたいと思っている。

『習得』ということに関してはリハビリのボイタ法の施術をしている時にセラピストが同じようなことを言っていた。

国家試験に合格している理学療法士がPTを行っているが、頭の中で理解しているだけでやり方や患者の見るべきポイントを習得しきれていないから、いくらやっても効果が出ないそうだ。

先生から見るとただ予約の時間だけリハビリをやっている風でしかなく、地に足がついていないと感じるそうだ。

先生は大学にて講師もしているが、学生を見ていると患者を治せるようになることが目標でなく、国家試験に受かることが目標になっている人が大半だそうだ。

どのような事をするにもしっかりとした技術の習得は大変だが、焦ることなく頭でしっかり考えながら一つ一つ習得していきたいと考えている。