脳性まひ患者が感じるボイタ法の本質

僕が ボイタ法というリハビリを始めたのは生後11か月の時だった。

初めてボイタ法のリハビリを受けたとき、

今後歩けるようになり、本当に良くなり、

普通に生活ができるようなるのか?

両親は半信半疑で不安だったそうだ。

リハビリをする前はまだしっかり首が座っていなかったそうだが、

1回の施術後で首が座るようになっていて驚いたそうだ。

ボイタ法というリハビリに出会い、

自分はよくなるんだ!

と信じてリハビリを頑張った結果、

普通の生活ができ、障害者スポーツをやり、

成長し続けることができている。

自分自身の頑張りに対してよい結果がついてこない時や、

友達がみんなできているのに自分だけできないのはなぜか?

と悩む時期もあった。

しかし、どんなに遠回りをしても

自分自身の目標はぶれずにやることができれば

必ず課題ををクリアすることができると思う。

空手の師範に言われた事だが、

「他人と自分を比べるな!

前の自分と今の自分がどれだけ成長しているのかを比べなさい。」

と言われた。

ボイタ法も やる前 と 後 を比較して

自分自身が進歩していると感じることが大切 だと思う。

ボイタ法のブログの投稿で、僕はボイタ法のやり方については書いていない。

ボイタ法のどういう施術方法をやればいいかを書くのでなく、

ボイタ法にはどんな効果があるのか についてを書くようにしている。

僕のセラピストが時々ボイタ法についてのブログの投稿を見るらしいが、

ほとんどの投稿が保護者が子どものリハビリのやり方や、

子どもが受けている施術のやった事について書いているものだそうだ。

しかし実際にはその投稿から得るものはあまりない。

何故なら、ひとりひとりの子どもに対するプログラムなので

他者に対してはあてはまらない。

ボイタ法の施術はどこを治したいかの目的に応じて手段が変わるので、

泣いたとか、どういうプログラムをやったのかは、

ボイタ法の本質をとらえているものではないので、

他の人が読んでもあまり意味がないと言っていた。

個人の施術の内容で、こうやったらよくなりましたということを書いてあるものがあり、

他の人がそれを読んで同じようにやってほしいという、患者の親もいるらしい。

ボイタ法の施術を見た感じを投稿し、その投稿を見た人がそれと同じようにやってほしいという依頼は

困るとセラピストが言っていた。

ボイタ法についての本質は

やっている時にどういう身体の変化があるか? とか、

施術前と施術後の変化はどうか?

によって、なぜそうなったのかという因果関係が解り参考になると思う。

子ども自身がボイタ法をどう受けたのか子どもの感じ方を書いた投稿

なら、実体験になるのでわかりやすいと思う。

それかセラピストからボイタ法のやり方を習った親が、

親がやった時にどんな感覚だったかを書くのは体験談なので参考になると思う。

セラピストにやってもらっていることを書くと、第3者の意見になり、

やってもらっている人や子どもの感覚とものすごくずれが出て

間違ったことを発信することに繋がってしまうと思う。