脳外科医で神の手を持つ福島孝徳ドクターの番組を見た。
80歳になるドクターは自分と同レベルの次世代の神の手を持つ脳外科医を育てたいと、
日本に新たにクリニックを作ったそうだ。
それを見て日本で数人しかいないと思う神の手を持っている、僕が受けているリハビリのセラピストのことを考えた。

ボイタ法というリハビリで、僕が25年以上もお世話になっているそのセラピストの技を是非継承する人がでてきて欲しいと願っている。
今までのボイタ法の腕のいい先生はもう亡くなられてしまったか、現役を退いてしまわれているそうだ。
だからこそ伝えたいと思う。
患者もそこまでボイタ法を理解している人が少ないと思う。
だから担当セラピストが育っていかないのだと思う。
患者の感覚のレベルが低いからというか、感覚がどうか解っていないで受けているので、
セラピストにちゃんと伝えられていないのだと思う。
だからセラピストが力を入れて押したりして間違ったやり方をするので、
ボイタ法の本質からずれてしまって変な癖がセラピストについてしまって、
患者の治りが悪くなってしまっているのだと思う。
障がいをもっている後輩たちやボイタ法のセラピストに、
僕が今までやってきたことや経験や、正しいものを伝えることが僕の責任だと感じている。
それがボイタ法でここまで良くなることができた者の責任だと思う。
ボイタ法というものを一人にでも次世代に継承できればいいと思っている。
神の手の感覚や、ボイタ法の指圧が入る感覚や、これをやったら良くなるか悪くなるかの判断みたいなものはものすごく高い水準なので、そう簡単に伝えられるものではないと思う。
これは実体験から培っていくものなので、講義や研修などで伝えられるものではないと思う。
何十年もかけて培っていくものだと思う。
僕のお世話になっているセラピストの神の手の技を誰でもいいから継承したいし、
してほしいと今願っている。
感覚を使う仕事や習い事は、できるようになるためにはものすごく時間がかかるし、
できるようになるかどうかは博打のようなものだと思う。
やっていくと逆にきっとそれが面白くなってくると思う。