ボイタ法セラピストの腕

リハビリは中途半端なやり方でやっていてはうまくいかないし、治っていかない。

どのリハビリ方法 (ボイタ法 ボバース法) でも、

狙った筋肉にちゃんと刺激を与えることができれば効果は大抵変わらない。

効果を得るために、

患者自身の身体が簡単なボイタ法をとるか、

難しいボバース法をとるかの違いと、

筋肉を働かせるために時間のかからないボイタ法か、

時間がかかるボバース法かの選択の問題である。

自分自身の身体のことをしっかり理解できて、

セラピストの腕が良ければボイタ法、

セラピストの経験がまだ浅い場合はボバース法を

しっかりやる必要があると感じている。

スポーツ選手の怪我の場合は、選手自身が筋肉に対して自分で刺激を与える状態があるから

ボバース法で治療することが多いと思う。

しかし障がいを持っていると、

自分で意識してポイントを全部クリアーすることは不可能であるため、

ボイタ法の方が治りやすいと思う。

ボイタ法では、身体を横にしている中で軸がまっすぐになるようにセラピストが補ってくれるので、

あとは身を委ねて動かずじっとしていれば治っていく確率は高いと思う。

ボイタ法をやればよくなるのかというと、

それはセラピストの腕、技術が大きな差になると思う。

僕は東京の病院に通っている時、静岡でボイタ法をやっているからと紹介され、運が良く山内先生に診ていただくことができた。

この先生の技術でなかったら、ここまで走れるようになり自転車も乗り、サッカー、空手をすることはできなかったと思っている。

逆にいうと、ボイタ法であろうがボバース法であろうが、ただ国家資格をとっただけのセラピストでは絶対に治らないと思う。

何故なら、正しい方向性に患者を導くことができれば治っていくと思うが、

教科書一辺倒の考え方でリハビリすると多分うまくいかないはずだ。

教科書に載っているものは、大体統計の中で一番多いと思うものが載っていると思うので、

僕のように絶対教科書には載っていない障がいのタイプの患者もいるのである。

だから教科書通りにやっていたらうまくいくわけがないのである。

リハビリ= その子の障がい特性 ×性格 ×生活環境 ×人間関係 

の方程式を解きながらやっていかないと絶対にうまくいかないものだと思う。

僕のセラピストは、この方程式をうまく理解した上でやってくれていたし、

その1回1回の施術で今どうするかという解を出してくれていた。

僕がサッカーや空手をやって身体を動かしたらどのような変化が起こるかを、

先生は予測していたはずである。

今は経験を積んだので、僕自身が2週間後にはおおよそどのくらい身体が崩れるか自分自身で予測がつくようになっている。

ボイタ法のセラピストになるには、

理学療法士の国家試験に合格して就職し、

3年位ボバース法の施術の経験をしてからボイタ協会の講習会の A ・B・ Cコースを受講しないとなれないそうだ。

僕はボイタ講習会のモデルを15年位やっていたので、いろいろなセラピストに触られてきたが、

ボイタ法は理論と感覚がものをいうので、感覚がいいセラピストは最初から上手いと感じたが、

感覚が悪いセラピストの触り方ははっきり言って下手だった。

施術時にセラピストの指から掌に力が入ってしまうと、患者にとっては良くなるより悪化しているのではないかと思う位悪循環になる。

触られ方ひとつで、身体に力みが出るか、逆にリラックスできるか、全然変わってくるのである。

そのくらいボイタ法の施術の力加減は、患者の状態を良くも悪くもする難しいポイントだと思う。