アンプティサッカー ガネーシャ静岡 代表のH氏、
静岡障がい者サッカー連盟理事のS先生。
息子が障がい者サッカーのCPサッカーを始め数年経ち、
所属している岐阜のチームへの毎回の練習参加が難しくなったり、
コロナの時期に移動を自粛するなどで、
近くに練習場所を求めている頃に
静岡パラフットボールのイベントで運よくちょうど出会うことができた。
お二人共に、
とにかくバイタリティーがある!!
自分の子どもの関係でもなく、仕事でもなく、
ほとんどボランティアのような状態で東奔西走して下さっている。
障がいを持ち、
病気や怪我との苦しみの中にある子や人や、
サッカーを通して立ちなおったり、
立ちなおろうとしている人々を支えて下さっている。
お二人の姿や、
ガネーシャ静岡のボランティアの方々の姿や様子、
言葉かけ、心遣いを見ていて、
私も見習わなければ…
といつも思う。
仕事や日々の生活の中でいろいろなことがあると思うが、
ここでは皆さん生き生きと輝いている。
子育てが落ちつきそうな頃、
親の介護も始まり、なかなか自分の時間が持てないもどかしさの中、
息子の送迎で行くアンプティサッカーの練習場の雰囲気は、
私にとってなんともいえない癒やしの場なのである。
毎回行く度に、選手やボランティアの方など参加者が増えていっている。
これはガネーシャ静岡や、
障がい者サッカーを支えて下さっている多くの支援者の
努力の賜物だと思う。
日々大変な事がある中でも、
この場に来ると
必ず何か力がもらえるような気がする。
だからみんなが集って来るのだと思う。
障がいを持ってしまっても、
サッカーにより人生が変わる事ができるのは、
こうした人達との心の繋がりがあるからなのだろう。
身体障がいを持つ息子は、
小さい頃からとにかくボールを蹴ったりサッカーの試合を見ることが好きだった。
中学生までは健常の子達と一緒にサッカー部に入り一緒に練習させてもらっていたが、
走るのが健常の子よりも遅いし、
ボールのキック力も弱く、
身体のバランスをとるのが苦手だった。
どうやっても健常の子達に追いつくことはできず、
いつもチームメイトのみんなの背中を見ながら追いかけてサッカーを楽しんでいた。
そんな時に障がい者サッカー(CPサッカー)というものがあることを知り、
息子に話すとすぐにやりたい!というので横浜へ見学に行った。
中学3年生の時、それが息子のCPサッカーとの出会いだった。
健常の子達のサッカーも楽しかったと思うが、
同じ障がいを持つ子や人達とのサッカーは
特別な仲間意識のような安心できる居場所だったのだろう。
ますます目標を持ってサッカーを頑張るようになった。
その後のガネーシャ静岡の選手の皆さんとの出会いは、
息子には自分と同じように壁や苦しみを乗り越えながら大好きなサッカーを楽しんでいる選手が
輝いて見えたのだと思う。
障がいをさらけ出し、
ありのままの自分を認め認められ、
居場所があり、
仲間がいるということは、
障がい者にとって生きていく上でとても大切な
自己肯定感が高められることだと思う。
息子がガネーシャ静岡のみなさんと一緒に練習させて頂ける事に感謝しつつ、
ガネーシャ静岡を応援し、
私も自分の身が落ち着いた時には、
是非恩返しして協力したいと思っている。