息子が障がいをもって生きていくためには、普通の道を進むことは難しいだろうと感じていた。
そのためにはどんな子育てをしていけばいいだろう?

と、悩み行き詰まってしまうことも多かった。
でもみんなとは違う道のりであっても、
いつか同じゴールまでたどり着ければいいなあ・・・という思いをもち、
息子と共に夢をもち進んできた。

その中でアドバイスできることというと 多くの選択肢をもたせてあげることだと思う。
健常の子のようにあたりまえの道を進むのでなく、本人にとって1番生きやすく、やりやすく、無理がなく、
さらに本人の夢に近づけるような道を選ぶことができるように、
できるだけ多くの候補を探してあげることが親のサポートだと思う。
最終的に決めるのは本人だが、親は少しだけ子どもより人生経験や視野が広い分、情報収集はできるはずである。
息子を不憫に思ったこともあるし、障がいを追わせてしまったことに親として負い目を感じてしまったこともある。
でも息子が一つ一つの壁を乗り越える度に、息子の頑張りを尊敬しながらここまできた。
健常者である私にはとてもできないことで、一つ一つ道を切り開き自分の人生を楽しみ始めていることは「本当にすごい!!」と振り返ってみるとやっと思えるようになってきた。
自分の身体が楽になるため、もっと動きやすくなるためだからとはいっても、
25年以上もリハビリを続けていることはすごいことだと思う。

リハビリが生活の一部になっていて、息子にとって食事を摂ることと同じようにリハビリは生きるために欠かすことのできない絶対に必要なものだと感じているようだ。
神の手をもつ理学療法士との出会いで息子の人生は変わり、
多くの人達との出会いにより支えられ、可能性が広がり、
空手も良い師範のもとで週3回の稽古を休まずに鍛錬を続けている。
息子の継続する力を励ましサポートし見守ってきたが、
もうとっくに息子に先を越されてしまっていることに気付かされている日々である。
