2024パリパラリンピックが行われている。
「障がいのある子どもたちでも活躍できる世の中を作れる選手になり、
病気と闘う子どもたちのヒーロー的な存在になれるような選手を目指して、
頑張っていきたい」
と語る18歳の小田凱人選手が
ヒューエット(イギリス)を2時間半を超える激闘を制して破り、
男子シングルスで史上最年少で金メダルを獲得した。
国枝選手に続き日本男子史上2人目の偉業である。
おめでとうございます。
多くの障がいをもつ子どもたちが小田選手の活躍や
他の競技の選手の活躍を見て憧れて
`障がい者スポーツをやってみたい`という思いをもってくれると嬉しい。
障がいをもつ息子の子どもの頃もそうだった。
パリパラリンピックでは日本勢として最初の金メダルを獲得した
競泳の鈴木孝幸選手のドキュメンタリー番組を小学生の時に見て、
生まれつき四肢障がいがあっても健常の子どもたちと共に生活し、
大学生から自立して生活していることに驚き 自分もこうなりたいと思ったようだ。
息子は脳性まひのため身体障害がありずっとリハビリをしているが、
身体を動かすことが大好きだった。
家の前で毎日サッカーボールを蹴ったり、
スイミングに通ったり、
テレビで古武術の演舞を見ると やってみたい!と言い空手の稽古にも通い始めた。
`自分も頑張ればできるかもしれない`
という希望を障がい者スポーツの選手から与えてもらった。
ボッチャの杉村英孝選手も身近に感じられる憧れの存在だった。
CPサッカーでは息子が高校生の時初めて行った合宿で出会った
日本代表戸田哲也選手に憧れ、目標にして頑張っていた。
障害者スポーツは始めたら継続が大事である。
続けることでできなかったことが一つづつできるようになることがたまらなく嬉しいようだ。
これができるようになったから今度はこういこともできるようになりたい!と
日々練習を重ねていく。
この練習が積み重なりあきらめなかった選手のみが最終的には勝つのだと思う。
ゴールまで行くことはそんなに簡単ではないが、
続けなければ結果はでないのである。
あきらめずにやり続けることがスポーツ選手の勝利への道で
特に障がい者スポーツは一生かけてやり続けることのできるものなのだと思う。
学校の勉強や仕事だけでなく、
自分の好きなことに挑戦することで
生きる希望も広がっていくのだと思う。
そうすれば大なり小なり夢が叶う日がきっとくると信じている。
だいぶ年をとってきたが、まだまだあきらめないで続けている息子の姿を見てつくづくそう感じている。
<追記>
これを読んだ息子は、
こういうパラ選手になるためには努力だけでなく`運`も必要だと言っている。
どんな運? と聞いてみると、
・障がいを持つ時期の運
・障がいを乗り越えリハビリを乗り越えられるだけの技術をもったセラピストに出会う運
・それをやるためや、できるようになるための指導者や環境がある運
・必要な技術を獲得する運
・やりたい競技がパラリンピック競技であるという運
これらがすべてはまらないとパラリンピックの代表選手にはなれないと感じているようだ。
障がい者は健常者よりはるかに運の要素が強いと思うと言っていた。