リハビリを受けている子どもたちを見て思うこと。
ただ通院して理学療法士に施術してもらっているようにしか見えない。
その様子は少しでもよくなりたいという欲が感じられない。
なぜかというと、良くなりたいと思ってやっていたら、
良くなった感覚を理学療法士に伝えてアベレージをあげていくと思う。
僕はそうやって伝えながら施術してもらってきた。
リハビリをやってもらっていると医学的な考察や根拠はわからないが、
自分の身体が何となくこの状態ならいい、
この状態ならボイタが効いていない、
という事が感じられてくるので、
理学療法士に正直に伝える事が大切だと思う。
そうやっていくと、少しずつリハビリに対する目が肥えてくるはずで、
理学療法士に対する注文が出てくると思う。
リハビリは、スポーツの上達することと酷似していると思う。
何故なら、
自分の身体を使うことだからである。
身体の使い方が上手くなることが僕のリハビリの一番のポイントで目標である。
リハビリは障がい児者と担当理学療法士との二人三脚で、
数年から数十年という長い時間をかけてひとつひとつできることを増やし、
自信を付けていく作業だと思っている。
リハビリとはパズルの1500ピースのように、一個一個はめていくような作業だと思う。
その要因に理学療法士の力や医師の力もあれば、
いろんな支援の力がピースのようにはまっていく事だと思う。
一個一個のピースがうまくはまらないと治らない。
PTの実習生が僕のリハビリを見学した時に
「患者の一つ一つのピースをはめてくれるような先生になってほしい」
と一言伝えた。
良いセラピストは多くの患者のピースを多くはめられる人だと思う。
福祉系の仕事はみんなそうだと思う。
そして社会の仕事もみんなそうだと思う。
どんな仕事をやってもみんな一個のピースだと思う。
院長先生の診察後にそう思った。