身体障がい児が自立していくために必要なことはたくさんあるが、
今回は障がい児が合宿に参加するためにどのようなことを考え工夫していたかを記録していこうと思う。
息子が中学生の時、CPサッカーで岐阜のチーム練習にJRで行く時にまず考えたのは荷物だった。
親も一緒に行くのなら助けることもできるが、一人で行くための準備を考えることが重要だった。
身軽な状態でさえ歩く時や階段でバランスを崩しやすいのに、
ユニフォーム、サッカーシューズ、ボール、着替え、飲み物、食べ物などの荷物を持っていく必要があり、
とにかく両手をあけておくためにリュックサックが必須アイテムだった。
これは高校・大学生になってもで、通学時もだった。
障がい児は比較的守られて育っていることが多く、
普段の生活では車の移動だったりして重たい荷物を持つ経験や一人で出かける経験も少ないと思う。
泊まりでの大会や合宿に行くとなるとさらに荷物も増え重くなった。
健常者が旅行に行く時はキャリーバッグで転がしていけば荷物が軽く楽だと思うが、
息子が実際にキャリーバックで行ってみた時には、
駅でエスカレーターに乗る時の段差や階段しかない時に結局キャリーバックを持ち上げなければならなかったりして、
車いすの人やベビーカーの人が移動するのと同じくらいバリアフリーの道やエレベーターが必要だと感じた。
いろいろ試しながら最終的に息子は合宿時は荷物のたくさん入るさらに大きなリュックサックを使うことで落ち着いたようだ。
中学生の時から合宿に参加するようになったが、
初めて行く場所にいきなり一人で行くことなど無理だし、
公共機関の使い方や気をつけることなど道中での注意点がいろいろあるので、
最初は私も同行しながら全部自分でやらせてみながらいろいろ身につけていけるようにしていった。
そうするうちに荷物を持っての全国移動もできるようになり、
今では帰りの道中は疲れきっているし荷物がさらに重いため、
コンビニに寄り宅配便で荷物を送り身軽に帰宅する裏技を自分で考えやっている。
体験すればするほど、自分の身体を守って維持していくための方法が身についていくのだと感じている。
合宿に参加することにより得られたことは続けて投稿していこうと思う。