ちょうどGWの休みということもあり、久しぶりに息子のリハビリに同行した。
約30年間ボイタ法のリハビリで体調を整えてもらっている息子。
赤ちゃんの時から中学生位までは月に2~3回車で病院へ連れて行っていたが、
中学3年生頃からは電車とバスを使い自分で通えるように練習し、
高校 大学の間も一人で行っていた。

大学生の時に運転免許を取り、
社会人になってからは1時間弱くらいの道のりを車でリハビリに通えるように私が助手席に乗ってしばらく練習をし、
その後一人で運転して行けるようになり、
なんとか家からリハビリまでの道程往復がクリアできた。
最初は行って帰ってくるだけで緊張していたようだが、
今では運転にも慣れてリハビリへの行き帰りの道中も楽しみながら出かけているようだ。
私の知らない近道 抜け道などを教えてくれるようにもなり成長したことを感じることができた。
健常の子だったら運転免許を取ったらすぐに自由にあちこち出かけると思うが、
障がいをもつ息子が運転技術の免許証を取ってから余裕をもって運転できるようになるまでは、
一つ一つ身につけていく段取りが必要だった。
運転するということは自分のことだけでなく相手があることもあるので、
なにか起きた時に自分で判断する力がついていなくてはならない。
行動範囲が広がるので経験したことのないことが起きた時に判断できるだろうか、
ということがとても不安で心配だった。
車を買った1週間後にコンビニの駐車場でバックしてきた車にコツンとぶつけられたことで、
警察や保険や自動車会社にお世話になる経験ができたり、
先日は初めてパンクをしたので安心のために加入しているJAFを呼んで対処してもらうことも経験し、
何事もないのが一番良いのだが、
小さな事で万が一の時にパニックにならないように一つずつ心構えもできたように感じる。
リハビリに車で通うことに慣れた頃ちょうど転勤になり、
車での通勤をするようになり一つ一つ経験しながら身につけることができて、
やっと安心できるようになってきた。

PS. 今回のリハビリでは長年お世話になっている神の手をもつセラピストの施術中の動画を撮らせていただいたが、
帰宅して息子に見せると、私の撮った場面が息子が撮って記録してほしかったところと違うとダメ出しされてしまった。

私はセラピストの手とその手の刺激で息子の身体に起きる変化を撮っていたのだが、
息子は自分の身体よりセラピストの全身を撮ってほしかったのだと言った。
それは施術をしてもらっている時にセラピストがどのような姿勢で、
どのくらいの肩や身体の使い方をしているかを知りたくて撮ってもらいたかったそうだ。
反応した瞬間も撮れていないと言い、
サッカーで例えるとゴールしたシュートのボールを追っているだけで、
その前のどういう過程があったのかが撮れていないようなものだと言われてしまい納得できた。