児童発達支援人生の始まり

3月で定年退職をし、いよいよ新学期。

子どもたちと同じように新しい生活が始まった。

子ども達と違うことといえば、私は2度目3度目の新たな仕事の始まりである。

児童発達支援の仕事にチャレンジしようと思った大きなきっかけは、

まず息子の自立ができたことが大きな要因である。

息子が大学生の時、講義で聞いた話をよくしてくれた。

教授によると一般的な障がい者の統計に息子の状態をあてはめると、

全く当てはまらず

「君は外れ値だね。」とよく言われたそうだ。

それを聞いて私は 『外れ値とはどういうことだろう?』

と疑問を持ち、障がい児の特別支援教育について勉強したくなった。

息子の外れ値というのは、一般的な障がい児、障がい者の統計には当てはまらない位に、障がいが改善されてきているということだった。

それは、ボイタ法のリハビリのおかげで身体機能がだいぶ回復してきたことや、

保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学と進学のたびに悩み、息子の状態に合う道を選び、

そこで出会った先生方のご指導や環境、友人たちの助けがあったおかげで、

普通の障がい者とは違う統計の数値になっていることを知った。

これがきっかけで私は障がいの事を初めて勉強し、3年前に特別支援教諭の免許を取得した。

身体障がいを持つ子を育ててきたが、免許取得の勉強をしていると知らなかったことばかりで、もっと早く勉強していれば良かったと思うこともたくさんあった。

保育士をしていた時には、少し気になる行動をしている子に、もう少し適切な指導や関わり、時間があればもっともっと伸びるだろうのにと歯がゆい思いも持って過ごしていた。

退職という人生の区切りのチャンスを生かして、もっと勉強してみたい。

今ならまだできるかもしれない。

発達につまずきを持っている子に少しでも適切な指導をしてあげられるようになりたいと思うようになっていた。

悩んで苦しんだり、迷っている保護者の方たちの力になれるように、もっと勉強したいと思った。

そんな時に調べて出会った新しい職場。

そんな私を引き出して下さったのが、新しい職場の施設長さんである。

4月から毎日研修である。

座学も実技も大変で四苦八苦しているが、現在毎日が楽しくてたまらない。

こんな技法があったのかと、まだまだ未熟な私は練習の日々だが、まだ若い20歳台の先輩の先生に指導して頂き、一日一日少しずつは進歩している気がしている。

それがまた嬉しくて楽しいのである。

年齢も様々で人生の先輩方もおり、親切に指導してくださっている。

今日、遊びの内容や目的をきちんと理解して指導できるように、資料を隅から隅まで読んでいる時、

学術的なことが息子の子どもの頃の姿に当てはまり、さらに勉強することが楽しく感じられた。

『ミラーニューロン効果』

大人の行動を見ることで、あたかも自分がそれをしているかのように物事を学んでいく。

大人が楽しそうに手を動かして見せると、子どもの脳の中に自分が手を動かした時と同じ効果が形作られるのである。

息子は歩けるようになったのが幼稚園入園直前だった。

なので、這い這いで移動したり、動かずにじっと人の動きを見ていることが多かった。

動きは遅いが、『観る力』のある子だと感じていた。

その『観る力』が決して無駄なことではなかった。

むしろ動けなかったからこそ、その観る力によりミラーニューロン効果を発揮することができ、

現在の息子の基礎を作っていたのだと実証された気がした。

じっと観る力は今でも身についていて、空手の稽古で師範の動きを見て真似したり、上手なサッカー選手の動きを見てイメージして自分もやってみようとチャレンジしている。

このように何もできない乳児の頃でも、大人がきちんと正しく見せてあげる経験をすることにより、

必ず成長できるのである。

だからこそ、基礎の力をつけておくことで、子どもはちゃんと自分でさらに伸びていくことができるのだ。

小学校へ入学するまでの乳幼児期が大切なのだ と改めて感じ、さらに私はもっと学びたいと思う気持ちが高まってきた。

そんな日々が過ごせていることに感謝している。

初仕事 フェイクのお誕生ケーキ作り