障がいを良くしていく秘訣

僕は障害をもって生まれ、

生後6か月の時からリハビリを始め、今まで継続してきた。

ボイタ法のリハビリをして身体がだんだん良くなるにつれて、

目標を設定することが大変になってきた。

しかし目標がなく、ただリハビリをしていると

だんだん限界になり、

なかなかできることを増やしていくというのは難しくなってくる

と感じたので、好きなスポーツを始めた。

僕自身がサッカーや空手をやり始めたことで、

なにかの動作をうまくなるためにこのリハビリをやる

という動機づけができて25年間継続できたと思う。

一つの動作をマスターするために努力することで、

その動作に関連した動きも

振り返ると知らず知らずのうちにできるようになっていた

ということが多くあった。

例えば空手の前蹴りをしっかりとしたものにしようと頑張っていたら、

軸足のバランス感覚も良くなり、

サッカーのキック力も上がってきた。

できることを一つ増やすためにリハビリをやっていたら、

付随する機能も向上していたので、

もっと努力しよう! と欲が出てやり続けた。

「継続は力なり」と言うが、

自分自身にどうしたい という目標があり、

その目標を変えないことで継続し続けるようになるのではないかと僕は考えている。

『継続』できたことが、僕の自信となっている。

リハビリに行くと、小さな子供の家族から

「どうやったらよくなるのか教えてください。」

と聞かれる事が多い。

障害をよくしていくためにはまず、

自分がどのようになりたいのかという目標を持ち、

目標に向かってできることを一つずつ増やしていくこと

が近道だと思う。

そして、先を先を意識して選択していくことも大切だと思う。

次に僕が今まで生きてきた中で身について良かったと思うことは、

観察力だ。

幼少期の僕は障害も重く、

健常者の子ができることも自分にはできない

ということが多くあった。

なので自然と自分のできないことがあると、

出来る人はどのようなやり方をしているのか

を観察することが習慣化していた。

観察することは、ただ見ているだけではだめで、

自分との違い

を考えながら自分なりの答えを見つける作業だと思う。

自分と何が違ってどのようなやり方をしているのか?

いまの自分に取り入れらる技術はないのか?

ということを、本能的に考えていたと思う。

リハビリをしている時も、

両親や理学療法士の先生がどのように歩いているのかを観察して、

歩く真似をしていた。

真似をしていることで、

たまにうまくいくことができた時の感覚を忘れないように、

自然に何度も反復して身体に覚え込ませようとしていた。

他人の行動を観察することは、

今も空手や障がい者サッカーの練習や試合で

上手いと思う人がいると どのようにして技を出しているのか?

自分にもできないか?

考えながら観ている。

唯心会 空手の大川昌春師範から

「質問ばかりするのではなく、人の技を観て盗め」

と言われる。

観察をすることで

障害もどのようにして乗り越えていくかを考え、

リハビリに取り組んだから

ここまで成長し続けてこれたのではないかと思っている。

何かを上達するためには

上手いと思う人を観察して自分で発見し、

自分で考え、理解したことを意識して真似して

何回も反復する事

も上達への近道だと思う。