社会人の壁2年目突入

身体障がい者1級の僕が、公務員となり1年がたった。

何となく、やっと職場の一年の流れがわかってきたような気がする。

一年目では、公務員の公文書書類の頭紙が無くなってしまう失敗をしてしまった。

必死で探した結果見つかったが、引き出しや棚の奥に入ってしまったり、紙の書類が多くて机がごちゃごちゃになったりしてしまっていたのが原因である。

仕事はパソコンを使う事が多く、慌てて細かなミスをしがちなので、落ち着いて正確な処理能力を身に着けたい。

諸先輩には迷惑ばかりかけているが、一つ一つ自分のできることを確実に増やしていきたい。

振り返ってみると、

社会人になり2ヵ月目頃は、職場の環境に何となく慣れてきたかなと感じていた。

自分に任された書類作りも、先輩に助けて頂きながらやっとできるようになったが、

先輩のように自分のやることに自信を持って滑らかにできていなかった。

上司と会議にも出席するが、上司の意見を聞いているだけで自分の意見を言う事はできないでいた。

朝と夕方に、同じ課の方達に挨拶と一日の感謝の気持ちを伝え、

休み時間には上司に自分のことをより知ってもらう為にコミュニケーションを取ることを心掛けていた。

知識をひとつずつ付け、書類も先輩に助けてもらわなくても確実にこなして、

会議でも、どのようにしたら良くなるか自分の意見をしっかり伝えられるようになっていきたいと思っていた。

4ヵ月たった頃は、仕事をしていて辛いと感じ始めていた。

パソコンの入力作業が多いことと、ひとつの書類をこなしている時に次の新しい書類がきたり、

契約をするために業者が来るので、やっていることを一旦止めてその契約作業をするので、

さっきやっていた事がどこまでやっているかわからなくなったりした。

自分のキャパシティオーバーフローになってしまったと感じていた。

最初に任された書類は少ないが、仕事がどんどん溜まり、やってもやっても終わらない。

5割位やったかと思っても、またすぐに溜まるので中途半端なものばかりになってしまう。

そのため自分で 出来た!! という達成感もないし、

どこまでやればいいのかという目標も解らなくなっていた。

手の障がいによりパソコン業務の時間がかかり終わらないことが多かった。

「塵も積もれば山となる」 とはこのことだと感じた。

苦手なこともやらなくてはならないので、かなりきついと感じていた。

最初は半年位やれば慣れるかと思っていたが、

障がい者の限界を感じていた。

もう少しで半年になろうとしていた9月頃も、

パソコン業務や一番苦手にしている書類整理などの手先を使う細かな作業が、仕事内容の大半を占めていた。

仕事の量も増え、ミスを連発してしまっていた。

慌ててしまっていることと、自分の中でしっかりとした順序をうまく立ててできていないのが原因だった。

先輩方に迷惑をかけすぎて職場をやめたほうがいいのではないかと本気で考えた時もあった。

そんな時健常者と障がい者の壁をものすごく感じていた。

正直、健常者との仕事のスピードの壁は乗り越えていける気がしないと思っていた。

どのようにして乗り越えるか? 

試行錯誤すればするほど失敗が増えていくのはどうすればよいだろう?

普通の人より数倍時間はかかるが、自分のために乗り越えていきたい。

乗り越えることで、同じ様な障がい者の希望になりたいと思っていた。

上司に公務員の仕事として悩んでいる事を相談し、ひとつひとつ順序だててやっていき自分なりに頑張ればいいと指導して頂いた。

アドバイスのおかげで、オーバーフロー状態からは解消された。

悩みや困難にぶつかった時に自分で抱えこまずに、

上司やいろんな人に相談する事が大切だと教わった。

きっと数ヶ月後位にまた次の壁がくるだろうが、自分なりに打開できるようになりたいと思っていた。

県の公務員として就職してから、書類仕事がなかなか要領よくできずにミスを連発していたため、上司にジョブコーチをつけてもらいたいと昨年の秋に頼み、1月から3月まで週に平均2回ずつ職場にジョブコーチが来てくれるようになった。

ジョブコーチが来るたびに毎回1時間くらいのマンツーマンの面談をしてくれて、

僕には見た目にはわからないが手の障害があり細かい作業が不得意なうえ、

事務所の書類をまとめる方法が、一つの案件に対して数枚の書類が無くなってしまう原因ではないかと考え、上司に改善してくれるように伝えてくれた。

そのおかげで完璧ではないが、書類の管理がやりやすくなったと感じられるようになった。

担当者は仕事で困っていることだけでなく、僕が将来的にどのような仕事をしたいかを聞いてくれた。

ジョブコーチの一つ一つのアドバイスを自分のものにできるように頑張りたいと感じている。

4月から職場の職員も変わり、新たな気持ちで2年目も頑張りたい。

4年目からは人事異動で職場も変わると思うので、あと2年かけて公務員としての基礎を固めていきたい。

社会人1年目は多くの壁があり辛くて苦しいこともあったが、いろいろな人が相談にのってくれたり、アドバイスをして頂いたおかげでなんとか乗り越えることができた。

数年後に一人前になり成長できるように頑張っていきたい。