ボイタ法は患者もセラピストも力を抜く

 

僕がボイタ法を受けていて、ベットに寝ている時(どの方向でも)に

患者本人がリラックスできていると、ボイタの反応は出やすくなる。

反応が出ている時は、

刺激をしている筋肉は働いているが、

体の芯は空洞のような感覚で力が抜けるので、

患者も楽だしセラピストも押さえつけずに楽に反応を出しやすくなると思う。

 

例えてみると、風船の中に水を入れると中は水で重くなり、

外はゴムの伸びがない感じだが、

逆に空気を入れている時は外のゴムは伸びるが、

中は空気で空(から)なので軽くて浮いている感じがする。

それがボイタの患者の力が抜けきれている時の感じに近いと思う。

筋肉が風船の外のゴムみたいに伸びたり縮んだりしているのが反応が出ている状態で、

力が抜けていると体全体の内部がふわっと浮いている感覚がするので、

指圧から来る波のようなものが無駄な力が入っていないからスーッと通る感覚がある。

そうなった時は、ほとんど身体の不調に感じていた問題が解決している確率が高い。

子どもが泣くのは、

子ども自身に力みが入っていることと、

力みが抜けきれていないからだと思う。

僕の担当セラピストは昔からよく

力を抜け!抜け!

と言っていた。

それは、力が入っていると筋肉が硬直しているため、

指圧をする指が押さえたい箇所に指がはまらない。

だから力を抜けと言っていたのだと、

今振り返って思い出し、やっとセラピストの言っていた意味が理解できた気がする。

約25年かかって…

 

『患者もセラピストも力を抜く』

これがボイタ法の施術の効果を上げる大切な事だと思っている。