ボイタ法に対する思い

僕は産まれる時に呼吸が止まってしまい、仮死出産だった事が原因で障がいをもってしまった。

僕が ボイタ法 というリハビリを始めたのは、生後11か月の時だった。

現在も通っている静岡医療福祉センターを初めて受診してリハビリを受けた時、

今後歩けるようになり、本当に良くなり普通の生活ができるようになるのか?

両親は半信半疑で不安だったそうだ。

ボイタ法をする前は首がしっかり座っていなかったそうだが、

1回の施術をした後はしっかりと首が座って驚いたそうだ。

リハビリのおかげで、幼稚園に入園する頃にやっと歩けるようになり、

小学校入学までに集中的にリハビリをしてもらうために母子入院も5回やった。

リハビリは PT  OT  ST を全てやり、週に1〜2回は医療福祉センターに通う生活をしていた。

ボイタ法というリハビリに出会い、

自分はよくなるんだ!

と信じてリハビリを頑張った結果、小学校入学時には普通学級での生活ができるまでになった。

小学校の時には、授業や宿題よりもリハビリを重要視し、

絶対こうなるんだ! という目標

を持って、一番リハビリに情熱を向けていた。

多分、それは今も変わらない。

そのおかげで、障がい者スポーツもやり成長し続けることができている。

自分自身の頑張りに対してよい結果がついてこない時や、

友達がみんなできているのに自分だけできないのはなぜか?

と悩む時期もあった。

しかし、どんなに遠回りをしても

自分自身の目標をぶれずにやることができれば

必ず課題をクリアすることができると思う。

空手の師範にも、

「他人と自分を比べるな!

前の自分と今の自分がどれだけ成長しているのかを比べなさい。」

と言われた。

ボイタ法のリハビリも やる前 と やった後 を比較して

自分自身が進歩していると感じることが大切だと思う。

僕は現在の公務員の仕事とリハビリを天秤にかけるとしたら、恐らくリハビリを選ぶだろう。

体がこれ以上良くはならないという限界になるまではボイタ法を続けるだろう。

メンタルと身体の状態はイコール関係にあるので、

体調が悪くなれば精神的にも落ち込むし悪くなり、

仕事のパフォーマンスも能力も落ちると思う。

体調が良くなってくると自分に自信がつくので、ポジティブシンキングになってくる。

逆に悪くなってくると、全てに関してマイナス思考になってきてしまう。

僕にとってリハビリは、全てのバロメーターになっているのである。

だから、リハビリが物事の最優先なのである。

仕事はいくらでも変える事はできるが、

自分にとってリハビリは変えられるものではないのである。

ボイタ法を25年続ける秘訣としては、

今はもう生活の一部になっていて

ルーティンになっているので大変だとは思っていないが、

リハビリを辛いと思わず

『楽しい』

と思えるかが、25年リハビリを続ける秘訣だと思う。

みんな何故リハビリが辛いというのかわからない。

僕は辛いと感じた事はない。

リハビリはセラピストの身体の持ち方、触り方一つで全然違うものだ。

リハビリをやっているのになかなかよくならないと、

嫌だと思ったり、辛いと感じてしまうと思う。

なので施術してもらうリハビリが、

そのやり方や押さえている場所で本当に正しいのか??

という事を僕は常に自分で考えていて、

違っていれば自分の感じていることからセラピストに要望をお願いするようにしてきた。

「先生に失礼だから言うな」と患者の要望を親が止めるのは良くないし、

そういう人程「どうやったらよくなりますか?」と聞いてくる。

親が止める事で、後々子どもにつけがまわってくるのだ。

リハビリは納得するまでやる。

要求は患者自身がきちんと伝える事が大切である。

5 年10年と経つと、ただやってもらっている人と、

自分でどうやったら良くなるか考えて

要望を伝えながらやる人では、天と地の差が出てくると思う。

リハビリでセラピストに対して正しく要望を伝える事で、

自分の考えを伝えるトレーニングにもなると思う。

患者自身が 自分がこうやったら良くなるという事が解ってくると、

他の障がい者が動いたり、リハビリをやっているのを見て、

今の段階と次のステップに上がる為に必要な事を気づくようになり、解ってくると思う。

受けるだけの受動的リハビリから、こうして欲しいと伝えてやってもらう能動的リハビリ

そうなるためには5年位はかかると思うが、

良くなる感覚が覚えられるようになる事がまず大事だと思う。

そうなったらリハビリはやめられなくなるだろう。