リハビリの技術

僕の担当の理学療法士が休みだった時、

ボイタ法のリハビリをいつもと違う理学療法士にやって頂いたことがある。

 

その理学療法士が、

僕の担当の大ベテランの理学療法士のように上手くできずに

申し訳なさそうにしていたので、

僕は理学療法士の技術がなかなか上達しないのは、

患者の責任だと思うと伝えた。

 

医師の診察とリハビリ療法との違いは、

医師の診察は手術や薬等の力を使い治していくけれど、

リハビリはPT .ST. OTすべてが、

患者がどのようになりたいかをイメージして

努力し続けることによって治していくものだと感じている。

 

多くの患者の親は、

医師の診察とリハビリを同じようなものだと

勘違いしているように思う。

 

それは僕の親も、

医師の診察と同じように

リハビリでも先生と患者の立場だから

こちらの注文は言わず

理学療法士におまかせするものだと思っていたようだ。

 

しかしリハビリは、

セラピストにしっかりと患者の要望を伝え、

患者とセラピストと一緒にレベルアップしていくことで

治療の効果が出て良くなると思う。

 

僕は施術してもらっている時、

そのやり方や押さえている場所が本当に正しいのか??

という事を常に自分で考えていて、

違っていれば自分からセラピストに要望をだすようにしている。

 

「先生にやって頂いているのだから失礼だから言うな」

と、親が止めるのは良くないし、そういう人程、

「どうやったらよくなりますか?」

と聞いてくるが、要求をきちんと伝える事が大切なのである。

 

親が止める事で、後々子どもにつけがまわってくるのだ。

 

リハビリを始めて5 年10年と経つと、ただやってもらっている人と、

自分でどうやったら良くなるか考えて注文を出しながらやる人では、

天と地の差が出てくると思う。

 

理学療法士は障がい者ではない為、

すべてが理解できるわけではないと思うので、

患者自身がしっかりとどのようになりたいか を伝えていくべきだと思う。

リハビリで、セラピストに対して正しく要望をいう事で

自分の考えを伝えるトレーニングにもなると思う。

そうすることによりセラピストの技術がどんどん上がり、

障がいが改善されていく患者が増えると嬉しい。

 

患者自身が、自分がこうやったら良くなるという事が解ってくると、

他の障がい者が動いたり、リハビリをやっているのを見て

今の段階と 次のステップに上がる為に必要な事が解るようになってくると思う。